老人本(定年退職後の過ごし方についての書籍)についての体験
人生100年と言われるようになったから(言い始めたのはお役所?)か、平均寿命が伸びているからか、老人本(勝手にカテゴライズしていますが)の上梓が目につきます。また、それらが結構売れているようなので、出版界でも話題のトピックスになっているのでは、と想像しています。
定年退職前後の手続きや年金、定年退職後の過ごし方、切り口はいろいろですが、書店には将に百花繚乱。
・先ずは居所の確保が大事。地域のコミュニティーに入るべし。
・いやいや、孤独になるから耐えねばならぬ。或いは、孤独を愉しむべし。
・再就職は難しいので、出来る限り今の会社にしがみついた方が良い。それでは、昔か
らの柵・人間関係に囚われて、楽しい老後が過ごせないので、起業すべし。
大作家さん、漫画家さん、アナウンサーさん等、多くの方が著作されています。
当方は初めての世界。全く皆目見当もつかず、そういったマニュアル本、お助け本に
おすがりしました。20冊ほどは購入し、拝読したでしょうか。
読後は?虚しさが残りました。結局、自分で体験し、楽しんでいかねばならないのではと。殆どの書籍は、BOOK OFFへ。
穿った見方をすれば、老人本を購入することで一番メリットのある方は印税の入る著者の方なんですよね。その方々の老後に貢献しているようなものです。一度売れた本がでたならば、柳の下のドジョウを狙う著作が次々と。いたいけな老人初心者は弄ばれているようで寂しい気持ちになります。
そうは言っても一冊だけ手許に残しています。出口治明著「還暦からの底力」。歴史を学ぶこと、人に会うこと(会うべき人がいること)、旅に出ることは、今の自分にとって大事だと納得しています。(著者は博識で、教養や歴史書について書かれた書籍は苦手なのですが)
穏やかで楽しい老後生活を営むことはまだ「夢」ですが、そこに向かっての右往左往を引き続き描いて参ります。